髪の構造
下赤塚の美容室クローバーの小野浩正です。
今回は髪の構造のお話。
髪は、1本の糸状の物体です。
糸状の…と言っても、縦の糸はあなたで、横の糸は私…って感じではありません。
髪を輪切りにすると、3層構造になっています。
そう、それを例えるならば“お寿司の太巻き(細巻き)”のような構造です。
美味しそう…。
表面に“海苔”が巻いてありますね。
これは、髪の構造にあてはめると
「キューティクル」です。
実際には“海苔が1枚巻いてある”って感じではなく、“短く細かく切れちゃった海苔を4~5枚貼り付けている”感じです。
中味の“お米”。
これは髪で言うと、
「コルテックス」といいます。
ケラチンというたんぱく質が主な成分です。その米粒と米粒の間には米の粘り気成分「マトリックス」やごまのような「メラニン色素」があります。
マトリックスやナンチャラフィブリルって、細かく言うといろいろあるのですが、ここには書きません。
我々美容師が分かっていれば良い所なので。ここの状態をイメージしながら施術をします。
最近ボディーソープで「ラメラを守る」なんていうのを見ました。このラメラ(ラメラ構造)、お肌はもちろん、髪にもあるんです。
ラメラの事は、リクエストがあれば書きます。
そして真ん中の“具”ですが、これは
「メデュラ」といいます。
髪の中心にあるメデュラは、やわらかなタンパク質が主成分で、外的な刺激で空洞ができやすいのが特徴です。ここに空洞がたくさんあると、透過する光が散乱して、髪が白っぽく色褪せて見えることがわかってきました。でもまだ謎多き場所なんですって。
・・・今回はここまで。
ご来店頂いた時に髪の状態をご説明する時は、「太巻」(細巻きの方が実際には近いかな?)でお伝えしています。
今度はこの構造を踏まえたうえで、「ダメージした髪の状態」や等のお話をしていきますね。