そのヘアケアが髪を傷ませている
下赤塚の美容室クローバーの小野です。
今回も気付いた事を。
ホームケアも間違った使い方をするとスンゴイ髪を痛めますよって話です。
僕が師事している先生のFacebookにこんな内容の投稿があって、皆さんにもお伝えしなきゃいけないと思って、書きました。
透明なヘアオイルはアウトバスに良く利用されていますが、効果のあるお薬は使い方を間違えると逆に副作用で髪にダメージを与えますから、注意が必要です。
どど~ん!!……マジか
昔から椿油のように皮脂に近いオイルは髪のケアに重宝されてきました。
昔と違い今は、アイロンやコテやドライヤーなど、高温で使用する道具が家庭でも気軽に使用することが多くなりました。
髪には皮脂(油)とCMC(脂)という2種類のオイルがあります。
皮脂(油)は体温で溶けていて透明なオイルで、皮脂腺から分泌されて、キューティクルの表面にある18MEAを使い、髪の先端まで届けられます。
例えるなら、サラダ油のようなものです。
このタイプの油は界面活性剤に弱く、シャンプー剤で洗い流すことができます。
一方、CMC(脂)は髪を構成するキューティクルやコルテックスを繫ぎ止める接着剤の働きをするために、溶けている油ではなく、体温では溶けない“脂”を使っています。
例えるなら温めたら溶けて冷やしたら固まるバターのようなものです。
このタイプの脂は界面活性剤に強く、シャンプーぐらいでは洗い流されにくいです。
大事なのは、この2種類の髪の油は、普通混ぜても体温では混ざることはありません。
だから、椿油を髪に付けても、CMCは壊れることはないのです。
しかし、例えばバターとサラダ油を容器に入れて、電子レンジで加温したらどうなりますか?
バターは溶けて、サラダ油と混じり合ってしまいますね。
その混じり合った2種類の油は室温に戻しても固まらなくなります。
同様に、乾燥した髪に透明なヘアオイルを染み込ませて、アイロンで100度近く加熱したら、髪に染み込ませた透明なヘアオイルが髪内部のCMCを溶かし込み、変性したCMC自体も接着剤の機能を失なってしまうということになります。
こうなると、シャンプー剤にも弱くなり、洗い流されてしまいます。
良くストレートパーマの女性が前髪が気になるので、朝にヘアオイルを付けてアイロンで整えているを聞きますが、それはダメ。
その時は綺麗に見えても、髪内部のCMCがアイロンの熱でヘアオイルと混じり合って弱くなり、シャンプーで流れ落ちやすくなるので、シャンプーする度に化粧落としのようにバサバサになっていきます。
間違ったケアがダメージを作っています。
もう一回見直してみて下さい。