カラーリングすると起きてしまう髪のダメージ
下赤塚の美容室クローバーの小野浩正です。
好評を頂いております、髪を巻き寿司に例えての髪の仕組み。
今回は【カラーリングすると起きてしまう髪のダメージ】を、巻き寿司に例えながらお話します。
・・・今回は巻き寿司少ないかも。
前回は、「アルカリで膨潤して、色素と過酸化水素を入れて、髪の中でブリーチして明度を上げて、染料を酸化発色と酸化重合させています」ということを説明いたしました。
さて、カラーリングを終えシャンプーをします。
実は、シャンプーをしてカラー剤が落ちればOKって訳にもいかないんです。
まず、色素の「紅ショウガ」の反応を、きっちりと最後まで反応させます。
色素の発色&重合(真っ赤な紅ショウガにして、牛丼屋さんにある紅ショウガの大きさまで戻す)をすることで、キレイな色となるべく長持ちするようにさせます。
シャンプーは、髪の表面やキューティクルとキューティクルの間に残っているカラー剤(巻き寿司表面に残っている紅ショウガ)をしっかりと流します。
そして髪や頭皮に残りやすい「過酸化水素水」の除去をします。
これが髪や頭皮にたくさん残ると、カラーが持たなくて、髪はパサパサしやすくなり、頭皮が臭くなったりりします。
そして、アルカリに晒され膨らんだ髪を、元のサイズまで引き締めます。
髪のコルテックス細胞同士、コルテックスとキューティクル、キューティクル同士を近づけて、くっつきやすいようにします (膨らんだ巻きずしのお米とお米、お米と海苔、海苔自体のくっつきがよくなるように、間に入ってきたものをどかします) 。
アルカリ除去&キューティクルの保護です。
これを急に強い酸を付けたりすると、紅茶にレモンを入れると色が変化するように、ヘアカラーの色が変化して、希望の色にならない事があるので、弱い酸で、じっくりアルカリを抜いていきます。
もう一つ強い酸を付けない方が良い理由があります。急に強い酸に晒されると、髪はキュキュキュっと引き締まります。その時にキューティクルに “シワ” が出来てしまい、手触りの悪い仕上がりになってしまいます。
キューティクルを守るためにも、じっくりと酸でアルカリを抜いて、疑似キューティクルで表面を仕上げます。
最近では「過酸化水素除去・アルカリ除去」ができるシャンプーや、アウトバストリートメントで髪の組織の接着剤 (巻き寿司のお米の粘り気) やキューテクルを保護してくれるものがあり、お家で使うもので美容室と同じケアができるものもいっぱい出ています。
そういうのを上手く使って、いつまでもキレイな髪でいてほしいですね☆彡
次は、パーマ編を書きますね。