クセ毛ってどんな感じ?
下赤塚の美容室クローバーの小野浩正です。
髪の事を巻き寿司に例えてご説明しています。
今回はクセ毛についてお話します。
髪の構造は巻き寿司のように、表面に海苔(キューティクル)があり、中にお米(コルテックス)があって、まん中に具(メデュラ)があるって感じです。
話は飛びますが、お米にもいろいろ種類があるのは皆さんもご存じでしょう。
ササニシキ・コシヒカリ・あきたこまち・夢ピカリ・・・。
っていう種類じゃなくて、ジャポニカ種・ジャパニカ米・インディカ種・・・といった種類に分けられるようです。
昔「米不足」なんてなった時、カリフォルニア米(インディカ米)が出回りましたね。僕、あれはあれで嫌いじゃなかった。小野家は母の田舎で田んぼやっていたので、送ってもらっていました。
髪を巻き寿司に例えてお話しています。
クセ毛って、巻き寿司のシャリが、色んな種類のお米がごちゃ混ぜになってしまっています。
また巻き寿司を輪切りにしたら、上半分は水分たっぷりの“もち米”で、下半分は水分の少ないパラパラした“カリフォルニア米”だったり。
もっと言うと、ちょっと前に流行った“おにぎらず”。これを種類違いのお米で作って、それをサンドイッチみたいに重ねて、雑巾絞るみたいにしてくっつけた…みたいな構造になっていたりします。
これを、【バイラテラル構造】といいます。
こんな感じ。
おにぎらずをくっつけて、無理やり簀巻きで巻いて巻き寿司作ったような構造です。
セーターのウール(羊毛)はこのバイラテラル構造のようです。
お米って、インディカ米やジャポニカ米、更にササニシキやコシヒカリ、アキタコマチ等の品種によって水分量や糖度が違うんですってね。
髪も水分量の違いで物理的な大きさや柔軟性が変わってしまいます。
このような構造で、組織の偏在がある髪の毛は、クセ毛になってしまっている事が多いのです。
真ん丸く、均等に同じ構造の組織で造られていれば良かったのに。
髪を引っこ抜くと、根元の先端はブニブニと柔らかいんです。生まれたての髪はゼリー状です。
髪が成長して、あるタイミングで硬くなり、みんなの知っている髪の状態になります。
この硬くなるタイミングに、毛根の穴の形状が曲がっていたり、平べったい型だと、生えて来る髪も曲がっていたり、扁平した状態で生えて来ます。
このような髪も、クセ毛になってしまいます。
これは遺伝・生まれつき・血行障害等で起こってしまいます。