スキャルプ(頭皮)の話~ストレスによって消費される栄養素
下赤塚の美容室クローバーの店主、小野浩正です。
前回は、
ストレス解消のカギとなる“セロトニン”
ってお話をしました。
今回は、ストレスによって身体には何が起こるのか・・・っていうお話です。
まず、全身のたんぱく質不足が起こります。
消化器や皮膚のたんぱく質不足により、胃潰瘍や肌荒れが起こります。さらに筋肉、脳、副腎のたんぱく質まで消耗され、ストレスの抵抗力さえ弱まってしまいます。
他にも、精神的や肉体的なストレスを受けると、カルシウムとマグネシウムの尿中排泄量が増え、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄の腸管での吸収が低下してしまうなど、ストレスはあらゆる栄養素の不足を招いてしまう原因となるのです。
つまり、ストレスがかかると、体内のあらゆる栄養素が血液中に動員され、筋肉や脳といったストレスと戦う組織に優先的に送られるので、ほかの組織は栄養不足になってしまうのです。
その結果、免疫系が乱れ、不安感・不眠・過食・食欲不振・肌荒れ・肥満・脱毛などの異常が出るんです。そして多くの栄養分が失われ、疲労や病気の引き金になってしまいます。
そうすると、「一杯飲んでストレス発散」とか「タバコ一服して気持ち切り替えよう」ってなるんですけど、実は
飲酒や喫煙はストレスを助長するんです
アルコールの分解過程で生じるアセトアルデヒドという悪酔い物質を除去するために、ビタミンCが消費されます。お酒を飲む人は飲まない人に比べて、血中のビタミンCの濃度が低下しています。
そして喫煙。タバコの煙に含まれる活性酸素を除去するためにビタミンCやEを消費します。
また、タバコのニコチンは腸からのカルシウムの吸収を減らすので、イライラした状態になりやすいです。
ただでさえ栄養不足なのに、さらに栄養を減らしてしまうような行為なんですね。