何で私の髪はパーマがかからない?
下赤塚の美容室クローバーの小野浩正です。
今回はパーマがかからない仕組みを、例によって髪を巻き寿司に例えながらお話しますね。
前回パーマは
「巻き寿司のお米がずれて移動して髪の形を変える」
という旨のご説明をしました。
今回は、パーマがかからない理由です。
まず一つめ。
パーマは巻き寿司のお米がずれる事でかかるので、単純に「お米が少ない」髪は、パーマがかからないし、取れやすくなります。
これは元々の髪質っていうのもありますが、加齢と共に髪を構成している「ケラチンたんぱく質」(米粒)の量が減ってしまいます。さらに、お米とお米の間にある“粘り気”が少なくなってしまいます。このお米とお米の間「CMC(細胞膜複合体)」を通ってカラー剤やパーマ液が、髪の作用するところに到達します。通り道が無ければ、パーマはもちろん、カラーも染まらなかったり持ちの悪い常態になります。
次に、何らかの原因でお米がずれない状態になってしまっているとパーマはかからなくなってしまいます。
何らかの原因…パーマやカラーのアルカリを髪に残したままお帰りになると、米粒がグチャグチャになって、お米が粒でなくなってしまいます。・・・そう、きりたんぽみたいになります。
カラーやパーマの酸化剤 (過酸化水素や臭素酸Na) が残ったままだと、お米が乾燥してカピカピの状態になってしまいます。
日々のスタイリングでアイロンやコテを使っている髪も、海苔がパリパリになってお米に“お焦げ”ができ、最終的には焦げて炭みたいになります。僕達美容師も「炭化した髪」なんて言う事もあります。
また、
液体のパーマ液が髪に乗らない位、油が塗られた状態を善しとするようなスタイリング剤やケア剤を日頃から使っていると、かからない事があります。