下赤塚の美容室クローバーの小野浩正です。
今回もシャンプーの事、シャンプーの成分の事、その都市伝説的な事をご説明していきます。
~濃度と浸透性~
シャンプーの成分は経皮毒と主張するカルトの言い分を紐解いていきます。
まず、皮膚から浸透し血中に入るという説。
まず、シャンプーに含まれる界面活性剤の成分は、そもそもいいとこ2、3%であるということが大切です。
ずらずらと薬品名が並んで不気味に感じますが98%以上は「水」であるということです。薬品の肌に与える影響は高濃度であるほど濃厚です。これは前回のネズミの実験が如何にぶっとんだものかを示しています。故にシャンプーはあんな価格で販売しても儲けが出るわけで、低濃度であるというのが大事なところです。
この程度の濃度の界面活性剤が、皮膚の角質層をこじ開け表皮から真皮にまで浸透し、その下にある毛細血管から入り込むことなんてあり得るのでしょうか。そしてそれらが肝臓や子宮に蓄積するということはあり得るのでしょうか?
羊水がシャンプーの匂いになるんじゃ~ とかありえるんでしょうか。
まず、シャンプーに含まれる界面活性剤が頭皮を貫通して血中に入るとします。「経皮毒」の本によると界面活性剤は油脂の一種である細胞膜を容易に貫通し・・・とありますが、何故、頭に塗ったものが、わざわざ肝臓に溜まるのでしょう。
頭皮から血管に入ったら、真っ先に油(リン脂質)の塊である脳に大量に流入し、次々に脳細胞を乳化して破壊していくはずです。しかし脳についての言及はありません。あくまで肝臓に向かうようで、その理由は説明されておりません。謎です。
次に、そもそも、「経皮毒は蓄積されて毒性を及ぼす、または発がん性物質である」という点です。
まず、体内に蓄積されたり、発がん性のあるものは、化粧品材料として認可を受けることができません。
仮に、少しでも疑わしい点が見つかった場合、即座に審査実験が行われ、その安全性を再検討する法整備を含めたシステムが機能しています。また仮に問題が見つかったら、メーカーも自主回収なんて経費の無駄は避けたいので、社内の研究室で徹底的に実験を行っています。
近年では、平成22年の小麦加水分解物を配合した「茶のしずく石鹸」での小麦アレルギーによるメーカーによる回収指示や、平成15年のコウジから得られたコウジ酸にマウスでの実験で長期高濃度で使用した場合、腫瘍形成の恐れあり・・・と使用量の見直しが行われたりしています。
マウスの実験は、1~3%もの分量を食料に混ぜて55週間の投与を行い「疑わしい」と言えるレベルのものであり、それでもこうした審査がなされて、常日頃から是正されているという点です。
一般薬局で売られている商品の大半は、問題なく使われて20年以上の実績のある成分が大半であり、それらで構成された商品が本当に「経皮毒」として成り立つには、国がひっくり返るくらいの証拠が必要であるということです。
「経皮毒」の提唱者が言う通りなのであれば、氏の訴えが本当であれば、多くの研究機関や学会が黙っていないでしょう。しかしもう十数年も見向きもされていません。
本が売れ、一部の悪質業者にとって都合の良い話が一人歩きしているのが実際であり、その実体は無いと判断するのが「科学的」でしょう。
こうした国の厳しいチェック能力のおかげで、平成になってからは、化粧品に配合可能な成分(や指定濃度の範囲では)著しい発がん性のある成分は出ておらず。そもそもそんな毒性があるものは認められず、長年使われている成分が見過ごされていることなんてことはあり得ないからです。
そしてシャンプーの成分の全ては、こうした試験をパスしたもので作られているので、体に蓄積することも、毒性を発揮することも無いといってしまっても良いわけです。
全て、日本の厳しすぎるくらいの審査をパスした成分で構成されている・・・となればもっと胸を張って「経皮毒はニセ科学」と言えるわけです。
だって厚労省を唸らせるだけの研究結果を発表してませんもの。
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