加齢毛について
下赤塚の美容室クローバーの小野浩正です。
今回は『加齢毛』についてお話します。
「ハリ・コシが無くなってきた」
「ボリュームが出ない」
「ツヤが無くなってきた」
「ウネリやクセで髪がまとまらない」
「乾燥やパサつきが気になる」
これ、みんな加齢毛の症状です。
何でこんな髪になってしまうのか…。
これは、髪を構成している“ケラチンたんぱく質”と“CMC”の減少が原因なんです。
以前までのブログで、髪を巻き寿司に例えてお話しましたが、ケラチンたんぱく質は巻き寿司の“シャリ”で、CMCはお米とお米の間にある“お酢”や“お米の粘り気”です。
巻き寿司で、お米が少ない状態で巻いてあるので、ボソボソで海苔もキレイに巻けていなくて、切った断面も円にならず、扁平した円の形になっています。
髪の理想的な水分量が11~14%と言われています。
10代を13%としてみると、40代では12%、60代では11%を下回る水分量になってしまいます。カラーやパーマの施術歴があれば、もうちょっと減ってしまいます。
これは毛髪中のコレステロール量が年齢とともに減少してしまうためです。
コレステロールとは脂質。この脂質こそが“CMC”と呼ばれるもので、毛髪内に脂質は1~8%しかありませんが、髪の組織をくっつける接着剤のような働きをします。
パーマ剤よカラー剤は、ここを通って髪の内部に行きわたり、それぞれの作用を起こします。
そして髪を構成している主成分の“ケラチンたんぱく質”。巻き寿司で言えば“シャリ”ですね。
このケラチンたんぱく質、髪の80~85%です。加齢によりこれが減ります。
ケラチンはケラチン同士を繋げる“手(ジスルフィド結合)”を多く持っているのですが、加齢によりこの“手”の数も減ってしまうのです。
次回、そんな加齢毛に対する
『じゃあどうすればいいのさ・・・』的なお話をしますね。