カラーの後って、何で髪が傷むの? vol.2
下赤塚の美容室クローバーの店主、小野浩正です。
カラーの後って、何で髪が傷むの…?vol.2です。
カラー剤は、元の髪色の色素“メラニン色素”を壊してカラー剤の色素(染料中間体)を発色させるのに「アルカリ剤」と「過酸化水素」を使っています。
「アルカリ剤」。
人の肌や髪は弱酸性が良いっていうのはCMで皆さん知っていると思いますが、具体的に“ph4.5〜5.5”なんです。それに対してカラー剤はph9〜10。…結構アルカリ性なんです。カラー後このままにしておくと髪は安定しないアルカリ性のままで、キューティクルだけでなく、髪の組織すべてが膨潤して開きっぱなしになり、崩壊が始まって、カラーの色も簡単に落ちてしまいます。
だからといって、急に酸性に持っていってしまうと、カラーの色が変色してしまうのです。紅茶にレモンを入れると、色が変化するでしょ?同じ事が起こります。また、急に酸性にする事で、アルカリ性になって膨潤して膨らんでいる髪がキュッと締まると、髪の表面のキューティクルがシワシワになってしまいます。漬物のキュウリやナスみたいな感じです。そうすると、質感の悪い髪質になってしまいます。