髪の内部の脂を守るために
下赤塚の美容室クローバーの小野です。
今回も気付いた事を。
ホームケアも間違った使い方をするとスンゴイ髪を痛めますよって話を前回しましたね。
その記事はコチラをタッチ↓↓↓↓
そのヘアケアが髪を傷ませている
その記事の続きです。
僕が師事している先生のFacebookにこんな内容の投稿があって、皆さんにもお伝えしなきゃいけないと思って、書きました。
良くストレートパーマの女性が前髪が気になるので、朝にヘアオイル(油)を付けてアイロンで整えているを聞きますが、それはダメ。
その時は綺麗に見えても、髪内部のCMC(脂)がアイロンの熱でヘアオイル(油)と混じり合って弱くなり、シャンプーで流れ落ちやすくなるので、シャンプーする度に化粧落としのようにバサバサになっていきます
最近でも、このように毛髪科学を知らないメーカーさんがヘアオイル(油)を付けて加熱してダメージケアをうたう商品をだしていますが、その施術時には髪が残った油で綺麗に見えますが、髪のCMC(脂)を変性させて接着剤としての機能を低下させてしまっているので、ダメージは加速されます。
髪にヘアオイルをつけるときには、髪の内部まで透明なオイル(油)は染み込ませないこと。染み込ませるならアイロンなどの加熱はしないこと。CMC(脂)は85度では溶け出すので、ドライヤーも気をつけてください。
では、ヘアオイル(油)を付けてアイロンをしたい場合はどうしたらいいか?ですよね。
水は油をはじきます。
したがって、髪が濡れていて髪内部が水で満たされているときは、ヘアオイル(油)を髪に付けても髪表面に広がるだけです。
つまり、よくタオルドライした髪に薄くヘアオイル(油)を塗ると髪全体の表面だけにつきます。そこでドライヤーで乾かし、それからアイロンをしてください。
これなら、CMC(脂)を変性させにくいです。
あるいはヘアオイルの代わりに、白く透明でない溶けていないオイルが分散されたタイプの化粧品をアイロン前の乾いた髪に付けてください。
溶けていない脂はアイロン熱で溶けてCMC(脂)と混ざっても、接着剤としての機能は低下しにくく、特にナノ化CMC(脂)は接着剤としての機能を戻すので安心です。
熱を加えない場合でも、ヘアオイル(油)は表面だけに軽く付けるようにしましょう。
ダメージしているからと髪にいっぱい染み込ませている方もいますが、多量の透明な油はCMC(脂)を徐々に溶かし込んでしまいます。
これも化粧落としのようにCMC(脂)を傷めます。
・・・ヤバいです。
皆さんがやっているそのヘアケアは、逆に髪を傷ませているかもしれません。