髪を濡らす
こんにちは。
美容室クローバーの小野浩正です。
まん延防止等重点措置が延長されそうな感じですが、皆さんいかがお過ごしですか?
自分の出来る事を、自分の出来る範囲で、自分の身の回りの人の力になれるように、気を付けながら生活したいと思っています。
前回は、シャンプーの時のお湯の温度のお話をしました。
今回は・・・
どの位時間をかけて髪を濡らしてから、
シャンプーしていますか?
です。
どの位って、サーっと流す感じ?
時間にしたら20~30秒位ですか?
もしそうだとしたら、もっともっと時間をかけてやってください。
大体3分位は、ひたすら濡らしてください。
ただ上からシャワーを浴びるだけじゃなく、髪に水を吸わせるようにもみ洗いをするように流してください。
髪の毛をイメージして下さい。
基本的に髪は“疎水性”といって、髪は水を欲しがりません。
水分量は11~14%あれば、OKです。
そんな髪に水(お湯)をかけていくと、表面の18メチルヱイコサン酸(18MEA)という皮脂成分が水を弾いています。
その後、キューティクル領域のCMCが吸水し始めます。
キューテクルCMCが吸水してくると、おむつの吸水素材みたいに膨らんできます。
吸水して膨らんでくると、重なり合っているキューテクル同士に隙間が出来てきます。
これが美容師さんが良く言う「キューティクルが開いた状態」です。
キューティクルが開けばOKではありません。
髪の組織はキューティクルの内側もコルテックス間CMCっていうのが水を通していきます。
コルテックス間CMCに水が通っていくと、コルテックスにも水が染みていきます。
コルテックスもそこそこ厚さがあるので、髪の中心部まで染みていくのに、それなりに時間と水量が必要です。
ホントは3分でも足りないくらいです。
5分位かけたいところです。
しっかり濡れていないと、髪にシャンプー剤が濃い状態で付着します。
濃い状態で髪に付いちゃうと、髪の必要な素材を洗い落してしまいがちです。
また、シャンプーを流すのも時間がかかってっしまいます。
最初の濡らすのに時間をかけない人は、流すのもサッと短時間になり、流しが足りない状況になっています。
その方がシャンプーの泡立ちが、とっても良くて、使用料も少なくて済みます。
シャンプーだけでの洗い上がりの仕上がりも格段に良くなるので、実践してください。
次回もホームケアで気を付けて欲しいことを挙げていきますね。